1年を通していつでも食べることができるキャベツ。そんなキャベツは季節によって、味や歯ごたえも違う楽しみ方ができます。サラダや炒め物にも使えて万能なキャベツは、なくてはならない野菜。今回はそのキャベツの栄養・冷凍・冷蔵保存方法、そしてレシピついてご紹介します。
キャベツの基礎知識
ここではキャベツの基礎知識についてお伝えします。栄養や効果、選び方や旬などを参考にしてください。
キャベツの旬
キャベツの旬は3月〜5月の「春キャベツ」と、1月〜3月の「冬キャベツ」があります。春キャベツはとても柔らかく、そのまま食べるサラダなどに適しています。冬キャベツは少し硬めなので、煮物などに向いていると言えるでしょう。
キャベツの栄養
ビタミンCがとても豊富で、カリウム、カルシウム、食物繊維などが含まれています。キャベツに含まれるのビタミンUは胃腸に良いとされ、この成分は生で摂るのが効果的です。
キャベツの選び方
外葉の緑色が濃くて、ハリとツヤがあるものが新鮮で美味しいキャベツ。カットされているものは、切り口が美しく芯がなるべく小さいものを選びましょう。キャベツは捨てるところがないので、丸1個買う方がお得と言えます。
カットされている「冬キャベツ」の場合は、葉の間に隙間がなくものを選びましょう。芯は成長しすぎると苦味が出てくるので、全体の2/3以内のもがおすすめです。
カットされている「春キャベツ」の場合は、葉の隙間があるので目安にしにくいです。注目すべきは芯の高さで、1/2くらいのものを選ぶとよいでしょう。
キャベツはどのくらい日持ちする?賞味期限はカットすると4〜5日!
キャベツはカットされてないと1〜2週間は持ちます。ただカットしてしまうと水分がなくなり乾燥するので4〜5日と短くなります。カットせず外側から葉を外して使えば長持ちするので試してみてください。
キャベツの保存方法
キャベツに適した保存法を、冷蔵・冷凍に分けてお伝えします。最後までキャベツを使い切る方法を試してみてください。
キャベツの冷蔵保存方法
①丸ごと保存
買ったらすぐに芯をくり抜き、水分を含ませたキッチンペーパーを入れると乾燥防止に。新聞紙を用意し、キャベツの切り口を上に向けて置き、包んでいきます。さらにポリ袋に入れて、中が蒸れないように軽く口をしめます。
消費期限(※問題なく食べられる期間)の目安:2週間
②外葉を保存
外葉を捨てる方も多いですが、栄養たっぷりなのでさっと炒めて食べましょう。外葉は農薬が気になるので水洗いして、塩茹ですることが大切です。さっと茹でてて、冷ましたら保存バック入れて野菜室へ。
消費期限の目安:3日
④ハーフカットにして保存
包丁でハーフカット、または1/4カットしたキャベツは、水分が向けにくいようにラッップに包んで野菜室へ入れましょう。ラップで包む場合は少し空気を入れ、きつく巻かないようにするのがポイントです。
消費期限の目安:3〜4日
⑤塩もみ保存
食べやすい大きさにキャベツをカットとし、キャベツの重量の2%を目安に塩をまぶします。15分〜20分ほどたったら、水分をとり保存バックで保管しましょう。100gほどのキャベツが2gほどになります。
消費期限の目安:4〜5日
キャベツの冷凍保存方法
①料理用にカット
野菜炒めなどの料理の種類に合わせて、使いやすい形にカットしておきます。水につけて水分を含ませて、水切りした後に保存することが大切。
保存バックに入れて野菜室に入れれば、忙しい時にさっと使えて便利です。大きくカットしたものは野菜炒めや鍋物に、千切りは和え物やサラダに。
消費期限の目安:1ヶ月
②塩もみ保存
冷凍でも塩もみ保存が可能です。食べやすい大きさにキャベツをカットとし、重量の2%を目安に塩をまぶします。15分〜20分ほどたったら、水分をとり保存バックで保管しましょう。
消費期限の目安:1ヶ月
③下茹で保存
キャベツの葉を切らずにまるまる1枚保存する方法。1枚ずつていねいにはがし熱湯で茹で、しんなりしたらサッと取り出します。冷まして水気を切ったら、1枚ずつラップして保存バックで保管しましょう。解凍してロールキャベツなどに使うのに重宝します。
消費期限の目安:1ヶ月
保存の注意点
キャベツを保存する場合に注意して欲しいのはなんといって「乾燥」です。料理に使う場合は外側から外して使い、カットしてもすぐ使わない場合は冷凍・冷蔵保存をしましょう。
ワンポイントアドバイス
まずはじめにカットするキャベツの芯ですが、この芯も捨てずに料理しましょう。細切りにして保存瓶にいれ、市販の漬物の素を入れれば美味しく頂けます。また葉の柔らかい部分と硬い部分を切り分けて保存すると料理に使いやすくなります。
□キャベツを使った5つのレシピ
キャベツのシンプルチーズ焼き
ちょっと焦がしたチーズがクセになる簡単料理
【材料】4人分 調理時間5分
ゆでたキャベツ 200g
スライスチーズ 50g
塩 少々
コショウ 少々
油 少々
【作り方】
①ゆでたキャベツの外葉を食べやすいひと口大にカットし水気を絞ります。
②ボウルに①のキャベツを入れ、塩・コショウ・チーズを加えて混ぜます。
③フライパンに油を入れて中火で熱し、②を入れて火が通りやすいように広げフタをします。
④チーズが溶けて少し焼け目がついたら、4等分に分けてひっくり返し同じ焼き目をつけます。
⑤皿に盛ってお好みで黒コショウなど振ったら出来上がりです。
塩もみキャベツのホイコーロ風
しんなりキャベツと炒めた豚肉と合わせるだけ
【材料】4人分 調理時間10分
塩もみキャベツ 300g
豚バラスライス肉 300g
ネギ 1本
★みそ 大さじ2
★砂糖 大さじ1
★酒 大さじ1
★みりん 大さじ1
★オイスターソース 大さじ1
ごま油 大さじ1
【作り方】
①塩もみしたキャベツをしぼって水を切ります。
②豚肉はひと口大に、ネギは斜めに切ります。
③★を混ぜ合わせておきます。
④フライパンにごま油を入れて中火で熱し、豚肉を軽くほぐして入れて強火で炒めます。
⑤豚肉に焼き目がついたら、ネギを加えて炒めます。
⑥全体的になじんできたら★をフライパンのフチから回し入れ、かき混ぜながら炒めます。
⑦最後にキャベツを入れて、全体を大きく混ぜ合わせて出来上がりです。
巻くだけ簡単ロールキャベツ
スライス肉を使ってあっさり風味に
【材料】4人分 調理時間15分
キャベツ 8枚
豚ローススライス肉 16枚
塩 少々
コショウ 少々
★水 800ml
★スープの素 小さじ2
★塩 小さじ1
★コショウ 少々
ごま油 大さじ1
パセリのみじん切り
【作り方】
①お湯を沸かして塩を少々入れ、キャベツがしんなりするまでゆでます。
②軽く水気を取って、芯を包丁でそぎ取ります。
③豚肉に塩・コショウを振って、下ごしらえします。
④キャベツに1枚に対して、2枚の豚肉を重ねて包み込むように巻き爪楊枝で止めます。
⑤鍋に★を入れて強火にしてあたため、沸騰する前に④を入れます。
⑥再度煮立ったら弱火にして、8分ほど煮ていきます。
⑦柔らかくなったら、鍋から出して皿に盛りパセリを飾ります。
厚揚げとキャベツで和風煮物
和風だしのさっぱりキャベツでご飯がすすむ
【材料】4人分 調理時間20分
キャベツ 1/2個
厚揚げ 1枚
オクラ 10本
★だし 400ml
★砂糖 大さじ2
★しょうゆ 大さじ3
★しょうが汁 小さじ1
塩 少々
①1/2のキャベツの芯をつけたままで4等分にカットします。
②オクラは全体に塩を軽く振ってすり込み、しっかりと水洗いします。
③厚揚げはさっと湯通しして、食べやすい大きさにカットします。
④鍋に★と厚揚げを入れて強火にして2分煮たら、キャベツを加えて中火で10分煮ます。
⑤最後にオクラを言えれて、皿に2分煮ます。
⑥キャベツを取り出して芯をカットし、厚揚げ、オクラと皿に盛って出来上がりです。
キャベツとチキンのシンプル春巻き
リーズナブルなのに食べ応え十分
【材料】4人分 調理時間15分
キャベツ 6枚
鶏ささみ肉 200g
★しょうゆ 小さじ2
★ゴマ油 小さじ1
塩 小さじ1
コショウ 少々
春巻きの皮 10枚
揚げ油 適量
ねりガラシ 適量
①キャベツは千切り、塩とコショウをまぶし、しんなりしたら水を絞ります。
②鶏ささみ肉は細切りにし★をまぶし、①を加えて混ぜます。
③春巻きの皮に②をのせて、包んでいき皮の端は水を少しつけて止めます。
④160度に熱した油に③を入れて、3分〜5分ほどきつね色になるまで揚げます。
⑤きつね色になったら油を切って、皿に盛りねりガラシを添えて出来上がりです。
まとめ
キャベツの冷凍、冷蔵の保存方法とレシピを紹介しました。上手に保存すれば長持ちして、いろんな料理に使えて便利です。キャベツを最後までしっかり使い切るために、できるところから始めてみましょう。