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だし昆布の賞味期限と冷凍・冷蔵保存方法と5つのレシピを管理栄養士が解説♪

日本食の基本として使う「だし昆布」、ていねいにだしをとった料理は味わい深く、香りも豊かにしてくれます。おでん、煮物、お吸い物などに使え、まただしをとった後も佃煮などにして食すことも可能。

たくさん手に入った時は小分けにして保存すれば、使いやすく手を加えるとよいでしょう。今回はそのだし昆布の栄養・冷凍・冷蔵保存方法、そしてレシピついてご紹介します。

だし昆布の基礎知識

ここではだし昆布の基礎知識についてお伝えします。栄養、効果、選び方などを参考にしてください。

だし昆布の種類

だし昆布は「日高昆布」「真昆布」「利尻昆布」「羅臼昆布」などが代表格です。

①日高昆布

三石昆布とも呼ばれていて、日高沿岸が主な産地。濃い緑に黒味を帯びている昆布で、佃煮昆布、昆布巻、おでん用、だし昆布などに合います。

②真昆布

昆布の最高級品と言われる種類で、函館海岸が主な産地。厚みがあり幅広く上品な甘みがあり、だし昆布、佃煮、塩昆布などに適しています。

③利尻昆布

真昆布と同様高級だしが取れる種類で、真昆布よりもちょっと固め、利尻沿岸が主な産地。透明の風味豊かなだしがとれ、だし昆布、塩昆布、湯豆腐、懐石料理などに使われます。

④羅臼昆布

羅臼オニコンブという別名のある黄色味を帯びた昆布で、主な産地は羅臼沿岸。香りが柔らかく濃厚なだしが取れ、だし昆布、おやつ昆布、佃煮などに向いています。

だし昆布の栄養

だし昆布には水溶性食物繊維「アルギン酸」と「フコイダン」が含まれています。煮出した時に出る粘り成分で、コレステロール値の上昇を抑える働きがあり、糖質や脂質の吸収を抑制。

体にとって大切なミネラルも多く含まれ、カルシウムは牛乳の約7倍、鉄分は約39倍と優れています。うまみ成分の「グルタミン酸」も多く、胃腸の働きをスムーズにして過食を防ぐ役割もある栄養素。

また昆布には抗アレルギー成分があり、アトピー性皮膚炎や花粉症で悩んでいる方は特に取り入れるとよいでしょう。

だし昆布のだしの取り方①湯出し

①昆布5gと水500mlを用意します。
②固く絞ったフキンで昆布の表面を軽く拭き、小石や砂などを取ります。
③鍋に水と昆布を入れて1時間置いてから中火にかけ、沸騰直前で昆布を取り出して完成です。
煮出しすぎると風味が損なわれるので、必ず沸騰前に出しましょう。

だし昆布のだしの取り方②水出し

①昆布10gと水500mlを用意します。
②固く絞ったフキンで昆布の表面を軽く拭き、小石や砂などを取ります。
③密封容器に水と昆布を入れて、10時間つけたら完成です。
水出ししただし汁は2日くらいで使い切りましょう。

だし昆布はどのくらい日持ちする?だし昆布の賞味期限は半年!

賞味期限はだし昆布の種類よって異なりますが、常温保存で半年から1年です。保存の仕方でも風味などが変わってくるので、賢い保存方法を知っておくと便利です。

だし昆布の保存方法

だし昆布を最後まで使い切るために、常温・冷蔵・冷凍の保存法をお伝えします。最後までだし昆布を使い切る方法を試してみてください。

だし昆布の常温保存方法

だし昆布を開封したら使いやすい大きさにカットし、密封容器やジッパー付きの保存袋に入れて冷暗所に保存します。

消費期限(※問題なく食べられる期間)の目安:半年から1年

だし昆布の冷蔵・冷蔵保存方法

 

長期間だし昆布を使わない場合は、ラップに包み、さらにジッパー付保存袋で2重にして冷蔵庫で保存します。

消費期限の目安:1〜2年

保存の注意点

だし昆布はニオイを吸収しやすい性質なので、保存容器などはニオイがないものを使いましょう。冷蔵・冷凍保存もできますが、温度差による結露の湿気が発生しないよう気をつけることが大切です。

ワンポイントアドバイス

ご飯を炊くときにだし昆布を入れると旨味が出て、香りもよくなりおすすめです。3合の米に対して5cmx5cmほどのだし昆布を入れて炊くとよいでしょう。

だし昆布を使った5つのレシピ

だし昆布で梅つくだ煮

使った後のだし昆布でリメイク副菜

【材料】2人分 調理時間10分
★だし昆布 適量
梅干し 1個
白ごま 適量
かつお節 小袋1袋
★水 大さじ4~5
★しょうゆ 大さじ2
★砂糖 大さじ1
★酒 大さじ1/2
★みりん 大さじ1/2
★白だし 小さじ1/2

【作り方】
①鍋や煮物に使っただし昆布を取っておき、食べやすい大きさに切っておきます。
②梅干しは種を取って細かくたたいておきます。
③鍋に★と②を入れて混ぜ合わせ、①を加えて煮汁が少なくなるまで煮詰めます。
④③の煮汁が少なくなったら、白ごまとかつお節を混ぜてさらに煮詰めたら出来上がりです。

大根の皮と昆布の煮物

捨ててしまう皮を昆布と一緒に副菜へ

【材料】2人分 調理時間20分
大根の皮 10cm
だし昆布 10cm
★しょうゆ 大さじ1.5
★砂糖 大さじ1
★みりん 大さじ1
ごま油 小さじ1
水 150cc

【作り方】
①鍋や煮物に使っただし昆布を取っておき細切りに、大根は繊維に沿って細切りにしておきます。
②鍋に①と水、★を入れて中火にかけ、沸騰したらアクを取り、フタをせずに煮ます。
③水分が飛んだら火を止める直前にごま油をからめて、器に盛ったら出来上がりです。

鶏胸肉の中華風サラダ

もう一品欲しい時にささっと作れる

【材料】4人分 調理時間20分
鶏むね肉 300g
トマト 1個
白ネギ 1/2本
しょうゆ 大さじ2
★酢 大さじ1
★ごま油 大さじ1
★鶏がらスープの素 小さじ1/2
★湯 小さじ1
★豆板醤 小さじ1/2
★すり白ごま 小さじ1
★砂糖 小さじ1/2
だし昆布 5cm
白髪ねぎ お好み

【作り方】
①鶏むね肉は皮をはがして縦に切り込みを入れて、火が通りやすいようにし、トマトはスライスしておきます。
②鍋に①が浸るくらいの水(分量外)とだし昆布、鶏むね肉を入れて中火でゆでます。
③★の調味料を混ぜ合わせ、皿にスライスしたトマトをのせておきます。
④②が茹でられたら冷まし、スライスして③のトマトの上にのせます。
⑤④に★をかけ、お好みで白髪ねぎをのせたら出来上がりです。

冬瓜と豚肉の煮物

冬瓜の優しい味に癒されるあったか煮物

【材料】4人分 調理時間40分
冬瓜(他の野菜でも可) 1/6個(約500g)
豚薄切り肉(こま切れ肉) 150g
ピーマン 2個
だし昆布 8g
ぬるま湯 300㏄
ごま油 大さじ1
★酒 大さじ2
★みりん 大さじ2
★砂糖 大さじ1と1/2
★薄口しょうゆ 大さじ2.5
(濃い口醤油なら大さじ4)
水溶き片栗粉 大さじ2
青じそ(みじん切り) お好み

【作り方】
①冬瓜の皮をむいてひと口大にカット、豚肉、ピーマンは冬瓜より小さめのひと口大に切ります。
②ボウルにぬるま湯とだし昆布を入れて5分置いたら、食べやすい大きさに切ります。
③フライパンにごま油と①を入れて中火にかけ炒めていき、★を入れてフタをし30分弱火で煮ます。
④③が煮えてきたら水溶き片栗粉を少しずつ入れて、さらに5分煮ていきます。
⑤④を器に盛り青じそをお好みでのせたら出来上がりです。

鯛と野菜のレンチン蒸し

レンジで簡単にできる絶品魚料理

【材料】2人分 調理時間30分
鯛 1匹
人参 1/2本
白菜 1/4切れ6枚
ブナシメジ 1/2袋
だし昆布 1枚
酒 大さじ2
ポン酢 適量
塩 適量

【作り方】
①鯛は洗ってキッチンペーパーで水分をしっかりと吹き、塩を振ってしばらくおきます。
②白菜はひと口大、人参はくし切り、ブナシメジは根元を切ってほぐしておきます。
③だし昆布は軽く洗い、耐熱皿にだし昆布をしき、白菜、人参、ブナシメジの順にのせます。
④③に①の鯛をのせてラップをし、レンジで15分ほど加熱します。
⑤④の鯛をほぐして野菜と一緒に盛り、ぽん酢をかけたら出来上がりです。

まとめ

だし昆布の保存方法とレシピを紹介しました。上手に保存すれば長持ちして、さまざまな料理に使えて便利です。だし昆布を最後までしっかり使い切るために、できるところから始めてみましょう。