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さつまいもの賞味期限と冷凍・冷蔵保存方法と5つのレシピを管理栄養士が解説♪

秋から冬の味覚として愛され、和風にも洋風にも味付けができ、スイーツ感覚でも食べられるさつまいも。風邪の予防、疲労回復に効果のあるビタミンCをはじめとして栄養を多く含む食材です。

今回はそのさつまいもの栄養・冷凍・冷蔵保存方法、そしてレシピついてご紹介します。

さつまいもの基礎知識

ここではさつまいもの基礎知識についてお伝えします。栄養や効果、選び方や旬などを参考にしてください。

さつまいもの旬

さつまいもは一年を通して購入できますが、旬は9月〜12月で秋から冬にかけてです。「紅アズマ」や「高系14号」は料理などに使え、「安納芋」や「紅はるか」はスイーツ感覚で食せます。

江戸時代に鹿児島にさつまいもが伝ってからは、各家庭で「芋焼酎」が作られ薩摩焼酎の原料に。食べるだけでなくお酒としても楽しめる食材と言えます。

さつまいもの栄養

さつまいもには加熱しても壊れない優れたビタミンCが含まれ、風邪の予防・肌荒れ改善などに効果的。切った時に出る白い水分には「ヤラピン」という食物繊維が多く含まれ、腸内環境を整え便秘解消に役立ちます。

また紫品種のさつまいもにはポリフェノールが含まれ、生活習慣病の原因である活性酸素を抑制してくれます。

さつまいもの選び方

さつまいもを選ぶときは皮の色が均一で鮮やかでツヤのあるものを選びましょう。また皮の変色や凹凸や傷、斑点があるものは古いものが多く、味が苦い場合があるので避けたほうが無難です。

さつまいもはどのくらい日持ちする?カットすると賞味期限6ヶ月!

さつまいもは上手に保存すれば6ヶ月は持ちます。ただ、洗浄されたものは1週間ほどで痛む場合があるので、注意が必要です。カットしてしまうと賞味期限が短くなるので、さつまいもの性質に合った冷蔵・冷凍保存しましょう。

さつまいもの保存方法

さつまいもに適した保存法を、常温・冷蔵・冷凍に分けてお伝えします。最後までさつまいもを賢く使い切る方法を試してみてください。

さつまいもの常温保存方法

さつまいもの最適な保存温度は13〜16℃で、冷蔵庫に入れると低温障害となるので常温保存がよいでしょう。ただ、20℃以上で発芽し始め、5℃以下となると傷みが早くなるので注意が必要です。

1本ずつ新聞紙に包み段ボールや、カゴに入れて、風通しのよい場所で保存しましょう。さつまいもを切った場合は切り口にラップをして、新聞紙に包みます。

消費期限(※問題なく食べられる期間)の目安:6ヶ月

さつまいもの冷蔵保存方法

基本的にさつまいもは冷蔵には向きません。洗って切った場合は保存容器に水を張って、さつまいもを浸せば冷蔵保存は可能です。毎日水を入れ替えて、早めに調理しましょう。

消費期限の目安:2日

カットして冷凍保存方法

皮つきのまま使いやすい大きさに切り、水にさらします。キッチンペーパーなどでしっかりと水気を取り、ジッパー付き保存バックで冷凍します

消費期限の目安:1ヶ月

マッシュして冷凍保存方法

①皮付きのままさつまいもを半月切りにして、水にさらします。
②鍋にたっぷりの湯を沸かしさつまいも入れ沸騰したら弱火にし、さつまいもに竹串が通るまで茹でます。
③鍋の湯を捨てて水気を拭き、また鍋にさつまいもを戻してマッシュしていきます。
④ジッパー付き保存バック入れて空気を出すように閉め、割り箸などで線を入れます。

コロッケ、サラダ、スイートポテトなど使いたい時にパキっと折って取り出せるので便利です。

消費期限の目安:1ヶ月

保存の注意点

さつまいもをラップなどで密閉してしまうと、呼吸ができなくなるので注意しましょう。呼吸ができなくなると鮮度が落ちるので、新聞紙で包む方がさつまいもには適しています。

ワンポイントアドバイス

冬は常温でも温度が低くなるので、新聞紙で包んでいるさつまいもをタオルでさらに包み暖かくします。冷蔵庫に入れるよりも、さつまいもにストレス与えることなく保存ができ長持ちします。

さつまいもを使った5つのレシピ

さつまいものポタージュ

朝食にほっこり温まるスープ

【材料】2人分 調理時間20分
さつまいも 200g
玉ねぎ 1/4個
バター 小さじ2
水 200ml
顆粒コンソメ 小さじ1
牛乳 100ml
食パン 少々
塩 少々
こしょう 少々

【作り方】
①食パンはクルトン用の小さめの角切りにして、トースターでこんがりと焼いておきます。
②さつまいもはひと口大、玉ねぎは薄切りにします。
③鍋にバターを入れて中火にかけ、焦がさないように炒めていきます。
④③に水200ml、コンソメ小さじ1を入れて、さつまいもが柔らかくなるまで煮ます。
⑤④の粗熱をとり、ミキサーに入れて滑らかになるまでかく拌します。
⑥⑤をもう一度鍋に入れて、牛乳100mlをいれ一煮立ちさせます。
⑦⑥に塩・こしょうを入れて味を整え、器に盛り付けてクルトンをいれたら出来上がりです。

さつまいもと鶏肉の甘酢

ホクホクの食感にご飯が止まらない一品

【材料】2人分 調理時間15分
さつまいも 120g
レンコン 120g
鶏もも肉 100g
白ごま お好み
サラダ油(揚げ用) 適量
★水 大さじ2
★砂糖 大さじ2
★みりん 大さじ2
★しゅうゆ 大さじ2
★酢 大さじ2
サラダ油 小さじ1

【作り方】
①さつまいもは皮付きのまま1cmの半月切りにし、水にさらしてアクを取り、水気を取っておきます。
②レンコンは皮をむき1cmのイチョウ切りにし、鶏もも肉はひと口大に切っておきます。
③170℃に熱した油でさつまいもとレンコンを揚げ、少しきつね色になったら取り出して油をきります。
④フライパンにサラダ油を入れて中火にかけ、鶏もも肉を皮の方から焼いていきます。
⑤④に火が通ったら③を加えて焼き、さらに★を混ぜあわて入れていきます。
⑥水気がなくなるまで炒めいき、照りが出てきたら器に盛り、白ごまを振って出来上がりです。

さつまいもと舞茸のペペロンチーノ

色合わせも鮮やかなイタリアン

【材料】4人分 調理時間10分
さつまいも 中1個
舞茸 1パック
ピーマン 1個
赤唐辛子 4本
おろしにんにく 小さじ1/2
塩 小さじ1/2
黒こしょう 小さじ1/2
オリーブオイル 大さじ2
水 大さじ1

【作り方】
①さつまいもは皮付きのまま千切りにして水にさらし、水気をしっかりと取っておきます。
②しめじは根元と取ってほぐし、ピーマンは種を取って千切りにしておきます。
③フライパンにオリーブオイル、赤唐辛子、おろしにんにくを入れて中火にかけます。
④③の香りが立ってきたらさつまいもを入れて炒め、少し焼き色がついたらピーマンを入れて炒めます。
⑤④に舞茸を入れて水を加え、塩、こしょうで味を整え、器に盛ったら出来上がりです。
冷めたらサラダ感覚に、パスタに乗せて一緒に食べても美味しいレシピです。

超カンタンの大学芋

時短で失敗なしのレシピで大学芋

【材料】4人分 調理時間15分
サツマイモ 1本大きいもの1つ
サラダ油 大さじ5
砂糖 大さじ5
黒ごま 大さじ1

【作り方】
①さつまいもは食べやすい大きさにカットして水にさらした後、水気を切っておきます。
②フライパンにサラダ油と砂糖を入れて弱火にかけ、砂糖を溶かしていきます。
③②に①を入れて、重ならないように並べてフタをして10分おきます。
④さつまいもに火が通ったらフタを開けて、カリッとなるまで上げたら取り出して油をきります。
⑤④を器に盛り、黒ごまを振って出来上がりです。
さつまいもはカットした部分が鋭角になるように切るとカリカリ感が増します。

さつまいものチーズケーキ

チーズとさつまいもの甘みが絶妙

【材料】8人分(18cm型) 調理時間1時間20分(冷ます時間は省略)
さつまいも 200g
クリームチーズ 200g
砂糖 60g
卵 2個
生クリーム 200cc
薄力粉 20g
バター 適量

【作り方】
①さつまいもは水でよく洗って皮をむき、水気を軽く取ってラップに包みます。
②600wのレンジに①を入れて5分加熱し、竹串で刺して火の通りを確認し、固い場合はさらに加熱します。
③②をひと口大にカットして、ミキサーに薄力粉以外の材料と一緒に入れてかく拌します。
④③をこし器でこしながらボウルへ入れ、薄力粉もこし器でこしながら入れて混ぜていきます。
⑤型にバターを塗って④を流し入れて、160℃に熱しておいたオーブンで60分焼いていきます。
⑥⑤粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やし、好みの大きさに切り分けて器に盛ったら出来上がりです。

まとめ

さつまいもの冷凍の保存方法とレシピを紹介しました。上手に保存すれば長持ちして、さまざまな料理に使えて便利です。さつまいもを最後までしっかり使い切るために、できるところから始めてみましょう。