しょうがは刻んで料理したり、すりおろして薬味にしたり、お茶にして飲んだりと万能な食材です。しょうがは血行をよくしてくれるので、女性の冷えの解消にはとってもありがたい存在。
中国やインドでは伝統医学の中に、しょうがが利用されていたという歴史もあります。今回はそのしょうがの栄養・冷凍・冷蔵保存方法、そしてレシピついてご紹介します。
しょうがの基礎知識
ここではしょうがの基礎知識についてお伝えします。栄養や効果、選び方や旬などを参考にしてください。
しょうがの旬
しょうがには「根しょうが」「新しょうが」「葉しょうが」「矢しょうが」があります。根しょうがは色白のしょうがで旬は9月〜11月、新しょうがの旬は夏の6月〜8月です。
新しょうがが育ち始めて2〜3cmなったら出荷される葉しょうの旬は6月〜7月です。焼き魚などのあしらいとして使われる矢しょうがは、葉しょうがよりも早く摘まれ旬は4月〜6月です。
しょうがの栄養
代表的な栄養素はカルシウム・マグネシウム・ビタミンC・鉄などです。しょうがの辛味は「ジンゲロール」という成分で、血流を促すはがらきがあるため体がポカポカと温まります。
しょうがの選び方
しょうがは表面につやとハリがあり、ふっくらとした大きなものを選ぶことがポイントです。表面に傷がないかどうか、切り口がみずみずしさもチェックしましょう。時間が経ったものは切り口が干からびているので目安になります。
しょうがはどのくらい日持ちする?賞味期限は2週間!
しょうがはカットされてないと2週間は持ちます。ただカットしてしまうと水分がなくなり乾燥するので短くなります。
しょうがの保存方法
しょうがに適した保存法を、常温・冷蔵・冷凍に分けてお伝えします。最後までしょうがを使い切る方法を試してみてください。
しょうがの常温保存
しょうがを常温で保存する場合は、1つずつ新聞紙で包み、直射日光が当たらない冷暗所に置きます。夏30℃を越える時、冬10℃以下になる場合は、冷蔵室で保存するのがよいでしょう。
消費期限(※問題なく食べられる期間)の目安:2週間
しょうがの冷蔵保存方法
①ペーパーに包んで保存
しょうがを冷蔵する場合は新聞紙やキッチンペーパーで包み、ビニール袋に入れて野菜室へ入れましょう。ビニール袋の口は中身が蒸してしまわないよう、軽く閉じることが大切です。
消費期限の目安:2週間
②水に入れて保存
フタつきの保存容器などにしょうがを入れ、ひたひたになる程度に水を入れて保存もできます。2日1度の目安で水を取り替えることが大切です。
消費期限の目安:1ヶ月
③しょうがを干して保存
しょうがは干して保存することも可能です。干すことで水分が抜け、旨味と栄養が凝縮されるのがメリット。
干しカゴを利用して日光が当たる風通しのよい場所を選び、全体がしんなりしたら完成。季節にもよりますが数時間〜2日間ほどです。完成したら保存瓶や保存バックに入れて冷蔵庫に保存しましょう。
消費期限の目安:1ヶ月
しょうがの冷凍保存方法
①料理用にカット
料理の種類に合わせて、使いやすい形にカットしておきます。水につけて水分を含ませて、水切りした後に保存することが大切。保存バックに入れて野菜室に入れれば、忙しい時にさっと使えて便利です。
消費期限の目安:1ヶ月
②1かけずつ保存
しょうがを冷凍保存する場合は、1かけずつラップに包んで保存バックに入れましょう。小分けしていることで、凍ったままでもすりおろしやすくて便利です。
消費期限の目安:1ヶ月
③すりおろして保存
すりおろしたしょうがを小分けしてラップに包み、保存バックに入れます。また製氷器に入れておくと、1つずつ取り出しやすくて便利。凍ったまま料理に入れたり、紅茶や炭酸水に浮かべて飲むのも美味しくておすすめです。
消費期限の目安:1ヶ月
保存の注意点
しょうがを保存する場合に注意して欲しいのは「乾燥」です。そのまま保存すると表面が干からびて、内側も変色するのでラップに包んだり水につけたりはマストです。
ワンポイントアドバイス
まずはじめにカットするしょうがの皮ですが、この皮も捨てずに料理に使うことをおすすめします。皮の境目に辛み成分があるので、きれいに洗って皮のまま使う方って栄養が取りましょう。
しょうがを使った5つのレシピ
厚揚げのゴマしょうが焼き
お弁当にさっとできる一品
【材料】2人分 調理時間10分
厚揚げ 2枚
★しょうゆ 大さじ1
★砂糖 大さじ1/2
★酒 大さじ1
★みりん 大さじ1
★すりごま 大さじ1
ごま油 小さじ1
万能ネギ 1本
【作り方】
①厚揚げは沸騰した湯で2分間茹でて、取り出し水気を切って8等分にしておきます。
②★は混ぜ合わせておき、万能ネギは小口切りしておきます。
③フライパンにごま油を入れて中火で熱し、厚揚げを並べて炒めていきます。
④全体に焦げ目がついたら★を回し入れて、味を染み込ませたら一気に強火にして焦げ目を少しつけます。
⑤④を皿に盛って、万能ネギをのせたら出来上がりです。
豚のしょうが焼き
定番の味をジューシーに仕上げに
【材料】4人分 調理時間20分
豚バラスライス肉 300g
玉ねぎ 1個
にんじん 1/3本
★酒 大さじ1
★しょうゆ 大さじ1
★すりおろししょうが 大さじ1/2
薄力粉 大さじ2
☆砂糖 大さじ1
☆みりん 大さじ2
☆しょうゆ 大さじ2
☆酒 大さじ2
☆すりおろししょうが 大さじ1
サラダ油 大さじ1
レタス 適宜
【作り方】
①豚バラスライス肉はひと口大にして、★を混ぜ合わせておきます。
②玉ねぎは薄切りにして、にんじんは細切りにし、混ぜ合わせた☆に入れて味をなじませておきます。
③ボウルに①と★を入れてよく染み込ませたら、薄力粉を入れてさらに揉みこみます。
④フライパンに油を入れて中火で熱し、豚肉を軽くほぐし入れて焼いていきます。
⑤④に焼き目がついたら、②を入れてさらに炒めていきます。
⑥全体的になじんで玉ねぎが透明になったら、一気に強火にして照りが出るまで炒めます。
⑦飾りのレタスを皿に盛り、⑥をのせたら出来上がりです。
しょうがとしらすの和風パスタ
食欲がない時もつるっと食べられる
【材料】1人分 調理時間10分
しょうが 8枚
しょうが 5g
サラダ用パスタ 60g
しらす 15g
大葉 3枚
梅(塩分少なめのもの) 3個
オリーブオイル 大さじ2
塩 少々
コショウ 少々
★水 1.5L
★塩 大さじ1
【作り方】
①鍋に★を入れて沸騰させ、サラダ用パスタを茹でます。
②しょうがは千切りにして、梅は種を取って平らにして細かく刻み、大葉は千切りにしておきます。
③ボウルにオリーブオイルを入れて、しらす・梅を入れて、パスタの茹で汁を大さじ2杯入れて混ぜます。
④①が茹で上がったら水気をよく切り、③に入れて混ぜ合わせます。
⑤④を皿に盛り、大葉をのせたら出来上がりです。
冷製パスタにすれば、夏も楽しめます。
しょうがと小松菜のナムル
栄養バランスが抜群の一品
【材料】4人分 調理時間10分
おろししょうが 小さじ1/2
小松菜 200g
塩 小さじ1/4
砂糖 小さじ1/4
ごま油 小さじ1
煎りごま 少々
★水 1.5L
★塩 大さじ1
①小松菜はよく洗って根の部分を切り落とし、根元に十字の切り込みを入れます。
②鍋に★を入れて沸騰しさせて、小松菜を茎の部分から入れて5〜10秒、葉を入れて10〜20秒茹でます。
③②余熱が取れたら水分を取り、3cmの長さに切り揃えて冷まします。
④ビニール袋に小松菜、おろし生姜、塩、砂糖を入れて揉みこんでいきます。
⑤④が全体になじんできたら、ごま油を入れてさらに揉みこんでいきます。
⑥⑤を皿に盛り、煎りごまをかけたら出来上がりです。
しょうがの炊き込みご飯
香りも楽しめるさっぱり和風めし
【材料】2合分 調理時間60分
白米 2合
にんじん 40g
しょうが 30g
ツナ缶 1缶
めんつゆ 大さじ2
万能ネギ 適宜
①白米を洗っておき、ツナ缶は中の油を切っておきます。
②にんじんとしょうがは皮をむいて、粗めのみじん切りにします。
③炊飯器に白米を入れ、2合分の水を加え、にんじん・しょうが・ツナ缶・めんつゆの順番で入れて炊きます。
④炊き上がったらしっかりと混ぜてから器に盛り、小口切りした万能ネギをのせて出来上がりです。
まとめ
しょうがの冷凍、冷蔵の保存方法とレシピを紹介しました。上手に保存すれば長持ちして、いろんな料理に使えて便利です。しょうがを最後までしっかり使い切るために、できるところから始めてみましょう。